エルガが行く

失われた鉄路を行く人のブログ。関西中心に廃線跡と貨物船の世界をご紹介します。

篠山鉄道廃線跡レポ(3)東吹~岡野~新旧分岐点間

篠山鉄道の廃線跡のうち今回は東吹~岡野間を紹介する。ある意味今回がハイライトかもしれない。
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この区間からは航空写真をご覧いただくことにする。出典はいつもの通り国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスである。しかし国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスの航空写真には戦後1948年に米軍が撮影した航空写真より前の写真は存在しない。ということで今からご覧いただく写真は全て廃止後の写真となる。
イメージ 1最も古い航空写真となる1948年の航空写真から。廃止からわずか数年であるが既に廃線跡が消えている区間もある。
イメージ 3ということで航空写真に路線を書き足してみた。上の航空写真と見比べていただきたい。
イメージ 41975年版ではこの通り。この時点でも岡野駅辺りを過ぎると判然としなくなる。
このような感じなので篠山川を渡ると廃線跡を辿ることは難しくなる。それでは現地取材をご覧いただこう。取材日は2017年2月20日
イメージ 5前回の最後の写真がこちら。東吹駅から少し篠山町側に進んだところになる。廃線跡はここを直進していた。
イメージ 6ということで篠山川を渡る。一応この写真の中にも廃線跡は写っている。ちなみにこの篠山川は意外なことに加古川水系。個人的には武庫川水系のイメージが強いが最終氷期までは武庫川水系であった。さらに現在も篠山川の支流が用水路となって武庫川支流の田松川とつながっている。分水嶺篠山口駅辺りにある。
また加古川由良川は支流を介して有名な石生の水分れでつながっている為本州は実は2つに分けられたりする…話が脱線し過ぎた。
イメージ 8ということで廃線跡に立つ。橋台と橋脚の基礎が未だに残っている。なおこれは篠山口側を向いて撮影したものになる。
イメージ 7対岸をズームしてみる。廃止から70年以上経っても意外に残っているのには驚き。
イメージ 9篠山町側にも橋台が残っている。空き地として放置されている。
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橋台から続く廃線跡を横から眺める。コンクリートの擁壁は廃止後の整備だろう。
イメージ 10この辺りを廃線跡は横切っていた。岡野駅は右奥の資材倉庫辺りにあったようである。
イメージ 11岡野駅からもう少し進む。宅地と農地の境界辺りを横切っていたと思われるが痕跡が無く全く分からない。
この辺りが新旧分岐点であったようだが例のごとく痕跡は無い。
イメージ 13廃線跡は東岡屋交差点を斜めに横切る。写真を撮った地点から前の空き地に向けて進んでいた。
ここで雨が降ってきたのと時間的都合から一旦取材終了。この先はまた別記事で紹介することにする。