廃駅レポ(11)安濃鉄道新町駅跡
安濃鉄道は1914年12月29日に新町~椋本間を結ぶ軽便鉄道として誕生した。翌年1月15日には椋本~林間が延伸。1917年には片田支線が建設されるも1925年には片田支線と椋本~林間が休止される。
1941年には椋本~林間が正式に廃止され、残った区間も戦時中の不要不急線に指定され資材供出の為(どこかのオリンピックみたい)1944年1月11日に休止となった。以前何かの資料で戦時統合による三重交通成立の経緯について書かれていたが桑名電軌と安濃鉄道に関しては全廃が前提の為統合対象とならなかったという。それを裏付けるように安濃鉄道は1944年1月11日休止、桑名電軌は1日違いの1月10日廃止となっており、三重交通は同年2月11日に伊勢市の神都交通が社名変更する形で成立している。
その後も復活の動きはあったようだが実現することなく1972年に完全に廃止されることとなった。
早速写真をご覧いただこう。取材は2018年9月8日。
ここが新町駅跡。林方面を望むが痕跡は全くない。正直ここかどうかも疑わしいが空地がわずかにあるところからここで間違いないらしい。
津新町駅方面を望む。ここに約100年前は駅がありましたと言われてもまるで分からない。
駅跡は駐車場にも転用されていた。奥の空地が路盤か?
取材区間については近く掲載予定です。場合によっては今回廃駅レポカテゴリに入れているこの記事も移動、再編集する場合があります。